中薬で腎を補い、骨粗しょう症を予防！一石二鳥の健康習慣

6月 28, 2021

一般的に、人は35歳を過ぎると骨密度が徐々に低下し、放置すると加齢とともに骨粗しょう症のリスクが高まります。特に高齢になると、骨折の危険性も増すため、早めの対策が重要です。中医学では「腎は先天の本」とされ、腎の働きは生まれ持った体質の強さ、成長発育、内臓機能の盛衰を左右すると考えられています。そのため、骨粗しょう症の予防には「補腎（腎を補う）」が不可欠。さらに、補腎は男性機能の改善にも効果があるとされ、一石二鳥の健康法といえます。

中医学における「腎」は骨の司令塔！全身のホルモン分泌にも関与

中医学でいう「腎」とは、西洋医学の腎臓と同じものなのでしょうか？中医師・李深浦氏によると、腎は骨を司る臓器であり、骨髄・骨質・骨膜を構成する重要な役割を果たします。さらに、腎は血液をろ過し、ホルモンを生成する働きを担っています。そのため、副腎皮質ホルモン、アドレナリン、インスリン、女性ホルモンなど、多くのホルモンの調整にも関わっているのです。また、中医学では腎と心（心臓）は「少陰経」に属し、腎は足少陰、心は手少陰とされています。心腎のバランスが取れていると、骨髄での造血がスムーズに行われ、体内の血液循環が整い、健康的な髪や胆汁の生成にもつながります。

腎は生命の司令塔！骨粗しょう症と性エネルギーの関係とは？

李深浦中医師は、「腎は生命活動を司る中心的な臓器であり、生殖や子孫繁栄とも深く関係している」と説明します。腎が骨を支配するのは、生命の根源と直結しているからです。実際に、骨密度の低下は成人後の過度な性的消耗と関係しているともいわれています。古代の養生法では「静坐（瞑想）」を取り入れることで心腎のバランスを整え、血流を下半身や骨へと促し、新しい血液を生成するとされていました。しかし、過度な性的活動は血気を消耗させ、顔色が悪くなったり、男性なら精気不足、女性なら血の巡りが悪くなる原因となるのです。

膝に力が入らない、膀胱の筋力低下、腎気不足、性生活の不調を改善

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骨の硬さは骨髄の健康から！回復と消耗のバランスがカギ

「性生活は必要ですが、骨密度の低下も心配……。そのためには、正しい調整が不可欠です！健全な性生活を送りながら、しっかりと回復できる機能を持つことが大切なのです。」と、李深浦中医師は強調します。家庭の運営や経済管理と同じように、体の健康も“収支バランス”を取ることが重要。エネルギーを消費するばかりではなく、しっかりと回復できる仕組みを整えなければなりません。

中医学では「腎は骨を司る」とされ、骨髄が健康であればこそ、骨も強くなります。気血の充実度、心腎の調和、骨密度の維持も、すべて腎の状態と深く関係しています。腎血や腎気が不足すると、中気（全身のエネルギー）が不足し、アレルギー体質、喘息、不安感、憂鬱、パニック、イライラしやすいなどの症状を引き起こす可能性があります。

斑龍丸＋養肝丸で補腎＆補血！骨粗しょう症対策に最適

李深浦中医師は、「心と腎はどちらも少陰経に属し、心は火、腎は水に相当する。八卦でいうと、腎は坎（水）、心は離（火）であり、心腎のバランスが取れてこそ、健康が維持される」と述べています。特に、骨の衰えを防ぐには心臓の健康を意識することが重要です。腎気が不足すると、全身のエネルギーが滞り、思考が混乱しやすくなります。そのため、日常生活の中でこのバランスを意識することが、健康維持につながります。

しかし、現代人の多くは中医学の概念に馴染みがなく、「心と腎がつながっている」「小腸と膀胱が連動している」などの理論を理解していません。陰陽の調和は、健康な体を作るうえで欠かせない要素です。特に腎を健康に保つことは、骨髄の健康維持に直結します。貧血の場合、血を補えばヘモグロビンが増加し、体のエネルギー循環がスムーズになります。中薬の斑龍丸と養肝丸は、補腎効果が高く、気血を補うのに適しているため、骨粗しょう症対策としても理想的な漢方薬といえるでしょう。