頻尿・尿漏れ・尿失禁には「気」を補うことがカギ！中医師が教えるおむつ不要の対策法

4月 27, 2021

頻尿や尿漏れは、非常に気まずく、悩ましい問題です。特に40〜50代になると、膀胱が徐々に弱くなり、容量が減少することで尿失禁の症状が現れることがあります。中年男性の中には、「腎の衰えではないか」「性機能に影響が出るのでは？」と不安になる人も少なくありません。また、出産後の女性も頻尿や尿漏れに悩まされることが多く、中年女性の場合は更年期のホルモン変化により、頻尿や尿漏れ、さらには尿失禁が起こりやすくなります。こうした中年期の危機を乗り越えるために、中医師の李深浦氏が膀胱ケアの秘訣を公開しました。

頻尿・尿漏れ・尿失禁を防ぐ秘訣は『西遊記』にあった！

頻尿、尿漏れ、尿失禁は、男性でも女性でも起こりうる問題です。李深浦中医師は、膀胱を健康に保つ秘訣を『西遊記』から学ぶことができると説明します。彼は12歳の頃から修道の道を歩み、『西遊記』を読み続け、今や80歳を迎えた現在も、その教えを実生活に活かしています。彼は自身の人生を「雲のごとく流れる80年、医者として63年、前世から今生にかけて仏道を修めてきた」と語り、人体に対する深い理解を示しています。彼によれば、『西遊記』には中国道教の精神が詰まっており、生命の神秘を紐解くヒントが隠されているのです。

頻尿・尿漏れ・尿失禁の原因は？　膀胱の「気」が弱まっている！

李深浦中医師は、『西遊記』を道教のエッセンスと捉え、そこから生命のしくみを読み解くことができると説きます。自律神経を「玉皇大帝」（天の神）に例え、これは全ての自律神経を統括する存在です。一方、随意神経は「孫悟空」に例えられ、身体を自在に操る力を象徴しています。そして、この孫悟空が持つ「如意棒」が膀胱の役割を果たしているとし、「金箍棒」とも呼ばれる膀胱が体内の「海（気）」を鎮めているのです。

しかし、この「金箍棒」がうまく機能しなくなると、体内の「気」がコントロールできなくなり、頻尿や尿漏れ、尿失禁の原因になるといいます。年齢を重ねることで身体の機能が低下し、排尿や性機能に影響が出ることがあるのです。「性機能が衰えても排尿が正常なら健康な状態ですが、排尿すらコントロールできなくなると、尿失禁や尿漏れの症状が出てしまいます」と李中医師は警鐘を鳴らしています。

頻尿、尿漏れを解決します

深浦固久安膀胱丸

購入する >

膀胱は中医学の「太陽経」に属する　補気でエネルギーを高めよう

「中医学では、病気をシステムとして捉え、相互のメカニズムを理解することが重要です」と李深浦中医師は強調します。膀胱は六経弁証において「足太陽経」に属し、下半身のエネルギーを司っています。太陽は熱を生み出すため、尿は温かく、膀胱は水を受け止めて排出することで、身体を自由に動かすことができるのです。

頻尿、尿漏れ、尿失禁は、身体のエネルギーが低下し、膀胱の「気」が弱まっているサインです。したがって、気を補いエネルギーを高めることで、膀胱の力を取り戻すことができます。李中医師は、「膀胱は全身の『気』を支える器官であり、膀胱が一生働き続けるためには、体力と気力が必要です。もし200cc程度の尿でトイレに行きたくなるのは、体の気が不足している証拠です」と説明しています。

足元に気が満ちているかが健康のバロメーター　一日一万歩を目指そう

李深浦中医師は、日常生活から自分の体力をチェックし、気が充実しているかを判断することを推奨しています。中医学の観点では、足裏は体重を支える最も重要な部分であり、古代中国では「足下」と敬称されるほど尊ばれてきました。歩いている時に息切れを感じる場合は、気が不足している可能性が高いです。1日に1万歩以上歩ける体力があることは、足元に気が満ちている証拠であり、健康のバロメーターになります。